若鶴酒造

わかつるしゅぞう

『苗加屋・若鶴・三郎丸蒸留所』『のうかや・わかつる・さぶろうまるじょうりゅうじょ』

富山県砺波市三郎丸【蔵元:小杉 康夫 杜氏:籠瀬信幸】

全国でも珍しい砺波平野の散居村。緑に包まれた美しい大地、「土徳」と言われる浄土真宗と自然に育まれた「徳」を持つと言われる人々の住む村々。そこが若鶴の故郷です。春は色とりどりのチューリップが咲き乱れ、秋には黄金色の稲穂が絨毯の様に敷き詰められます。四季折々に姿を変える砺波平野の風土とそこに流れる庄川の伏流水が旨い酒を育むのです。

若鶴の創業は古く、文久2年(1862年)にさかのぼります。以来、百数十年、酒造りの精神は一貫して品質本位、選びぬいた米と麹、清澄な庄川の伏流水、連綿と続く杜氏の心、そして技。この心と技は、米山杜氏から、若鶴初の社員杜氏 籠瀬氏と様々なマイスター達へ継承され、新旧融和しながら脈々と生き続けています。お客様に納得していただけるよう美肴に負けない美酒造りを目指して日夜努力を続けている酒蔵です。

ずいぶん昔は甘口の酒が主流だった若鶴酒造も今は味と香りのバランスの良い辛口のお酒を造っています。上品な大吟醸、馥郁とした純米吟醸、全国的にも人気が高い「辛口 玄」は、是非味わって下さい。シャープでキレが特徴です。

そしてこの蔵が面白いのは、県内の酒造メーカーとして唯一蒸留免許を持っていることです。酒米から造られる焼酎、ウィスキ-なども製造し、梅酒も販売しています。なかでも特に素晴らしいのが「貴醸酒」です。富山県内では唯一古くから貴醸酒の醸造に取り組んでおり、デザートに小ぶりのワイングラスで楽しまれたら虜になるのは必至です。

若鶴のフラッグシップとなる「若鶴」。新しい方向性を持つ「苗加屋」。そして、県内に多くのファンを持つスタンダードシリーズ「玄」。どれも若鶴の顔と言えるブランドです。

高澤酒造

たかざわしゅぞうじょう

『初嵐・有磯 曙』『はつあらし・ありいそ あけぼの』

富山県氷見市北大町【蔵元杜氏:高澤龍一】

「氷見」・・・ 県内にこの街ほど、魅力のあるポテンシャルを持った街があるでしょうか。

海の幸、里の幸、山の幸…世のグルメを唸らせる豊富な食材で名を馳せる街に、『初嵐・有磯 曙』醸造元の高澤酒造場はあります。

蔵は、魚の美味しい漁師街、氷見市において明治初期の創業。日本海から昇る気高い日の出の勢いをイメージして「曙」と命名され、1993年4月、64代横綱曙関の横綱昇進パーティーにも用いられ一躍有名になりました。

新鮮な魚の漁業が盛んな街・氷見の酒らしく、全体的にさっぱりとシャープな印象がどのお酒にも感じます。キレのある口当たりが特徴で酸味も大事にしていますので、白身のお刺身には抜群にこの酒蔵の酒が良く似合います。

氷見が誇るブランド「寒ブリ」には、なかやすがブランディングした限定流通品の「初嵐」を大きめのぐい飲みで楽しむのもオススメです。

蔵を案内していただくのは、蔵元杜氏の高澤龍一さん。富山の日本酒業界を背負っていく一人として、期待されている男です。造りを重ねるごとに、顔つきが凛々しく、堂々とした雰囲気を感じさせるようになってきました!

そんな龍一蔵元が目指す酒は、ズバリ!・・・“魚に合うお酒”。

もちろん、その土地柄、魚は切っても切り離せない食材の一つ。後味のキレの良さを生かし、魚料理に合う食中酒として、目立ちすぎず、隠れすぎず、でも最後には「やっぱり曙で良かったね♪」と言われるお酒になりたいと、控えめな語り口で話してくれました。

「もちろん!自分が飲みたい酒じゃないと、造りたくないっ!!ということが大前提ですけどね・笑」

自分のしっかりとした意見を持ちながらも、周りの意見や忠告に耳を傾け、それを自分の造りに生かす姿に、まだまだ若いながらも懐の深さを感じさせる龍一蔵元。

本当に本当にこれからが楽しみな逸材です。これからの活躍に皆様も注目です。

『勝駒』清都酒造場(高岡市)

「かちこま」きよとしゅぞうじょう

富山県高岡市京町 【蔵元杜氏:清都浩平】


勝駒は、みなさまのおかげで、地元高岡はもちろんのこと、全国的にも有名になり、銘酒と言われるまでになりました。本当にありがとうございます。

ただ、ずっと昔からもこれからも変わらず、「少人数による手作りの酒、品質重視・嘘のない酒造り」を蔵元含め蔵人全員で貫いていかれています。ですので、例年の通り、需要に対して生産量が足りない状況がこれからも続き、限られた本数しかなかやす酒販に入荷しません。ご迷惑がかかることを承知の上で、できるだけたくさんの方に楽しんでいただきたいという思いから、お一人あたりの販売本数も制限させていただいておりますことを、この場を借りましてお詫びいたします。

それでも、ぜひ勝駒を召し上がって下さい。



勝駒ならではの穏やかで上品な味わいに、心が癒されること・・・私達なかやすスタッフ一同、保証します。 

「いっつも大事にしていただいてありがとうございます!」いつもの納品してくださる時の口癖かな。また浩平蔵元は仰っています!僕と浩平蔵元は偶然にも、青年会議所(高岡JC)の同期入会であり、同時期に社長就任というお互いの父親の高校からの付き合いではないものの、意外な共通点があります。ですので、いつもお酒の配達時には長々お喋りしちゃいます。

「転売に痛い目に遭わされていた時代が長いけど、これからが正念場だね!」と話すと、「そうそう。訳わからずネットで高値で売られているのには本当に腹が立つよ!でもそれももう少しかなぁ。丁寧に地元の方に、ファンの方に大事にされる酒になるためには、きれいにソフトランディングをしてそれからだね。そのためには、もっともっと美味しい酒を造り続けなければならないよ。」と仰られます。



僕と違って、物静かな性格の浩平蔵元ですが、酒造りへの熱意は燃え盛っています。高岡で唯一の酒蔵でありますし、私達こそ地元の酒蔵を応援していかなければなりません。

ぜひ勝駒を応援よろしくお願いいたします。