宗玄酒造

そうげんしゅぞう

『宗玄』『そうげん』

石川県珠洲市宝立町【蔵元:徳力 暁 杜氏:坂口幸夫】

『宗玄』醸造元:宗玄酒造は、明和5年(1768年)創業。

日本を代表する四大杜氏(越後・南部・但馬・能登)のひとつとして認知されている能登杜氏発祥の蔵とも言われており、奥能登最大の酒蔵として、地元をはじめ、石川県内・全国の左党にも愛され続けています。また、昔は船で富山までお酒を持ち運んでいた歴史があったり、高岡市内には、宗玄姓を名乗る宗玄家から分家された方がおられたりと、何かと富山には結びつきの強い酒蔵でもあります。

宗玄酒造は、山田錦100%の本醸造や純米、純米吟醸、大吟醸などの小仕込みの特定名称酒を醸す「平成蔵」と、地元に根強いファンが多い普通酒を中心に醸す「明和蔵」の二つで構成されています。

一般的に宗玄というお酒は“甘口の代表酒”というイメージを強く持たれている方が多いかもしれません。確かに地元では肉体労働者の方が多く、へしこや漬物など、比較的塩辛い食べ物を好まれていたために甘口のお酒が主流でしたが、平成10年以降は、一部の四段仕込みの普通酒を除き、時代の変化(特に食事)とともに、口当たりの柔らかい辛口系のお酒に徐々に変わってきています。

能登の伝統を受け継ぎ、しっかりと守りながらも、時代の変化に合った美酒を醸し続ける宗玄酒造。これからも能登杜氏発祥の地に恥じない“宗玄酒”を私達に提供してくださるに違いありません。

■奥能登を代表する旨い酒『宗玄』

日本四大杜氏のひとつ、能登杜氏。名だたる名杜氏を輩出している杜氏集団としてご存知の方も多いと思います。農口尚彦研究所の農口杜氏、開運の故 波瀬杜氏、満寿泉の三盃杜氏など、数多くの銘酒を世に送り出し、確固たる地位を確立した立役者と言っても過言ではありません。そして、この偉大な杜氏の名声を引き継いだのが宗玄酒造の坂口杜氏ではないでしょうか。

全体のバランスが良く、味がしっかりのっていながらも、心地よいキレイな旨味を感じさせ、杯が進んでも全く飲み飽きしない酒質は、波瀬杜氏が醸していた開運と相通じるものがありました。是非新鮮な海の幸と楽しんでいただきたいお酒です。