わかこましゅぞうじょう
『若駒』『わかこま』
富山県南砺市(井波町)井波【蔵元:清都邦夫】
井波町は木彫工芸と瑞泉寺の門前町として600余年栄えてきました。
小京都と言われ、美しく落ち着いた木の香りが漂う古い家並みと石畳の道が瑞泉寺まで続き、あちこちから、トントンと槌の音が聞こえてきて木彫の街の雰囲気を盛り上げています。若駒は高岡市戸出にあった酒蔵「横綱」から分家した酒蔵で、兄弟蔵には「勝鬨(現在醸造していません)」「勝駒」があり、娘婿の「北一(現在醸造していません)」も兄弟とすれば清都一門はずいぶん富山県の酒造りに貢献していることになります。
庄川水系の水は、地下10メートル位掘っただけで溢れるほど出て来る水量。ですので、酒造りに最適。裏の土蔵は、年間を通して低温(定温)なために造りにも保存にも役立ち、飲み口のすっきりした「八乙女」はなかなか味わい深いお酒です。
ラインナップは辛口純米、天に届かんばかりに凛々しく描かれた馬が特徴の吟醸「天馬」がフラッグシップです。どのお酒も八乙女同様に軽快な辛口に仕上げています。
最近、人気を博している「弥久びきゅう」も注目です。生酒のまま低温貯蔵で寝かしたお酒で、若駒のすっきりとした味わいに、まろやかさと優しさが楽しめます。