みおやしゅぞう
『遊穂・ほまれ』『ゆうほ・ほまれ』
石川県羽咋市【蔵元:藤田美穂 杜氏:横道俊昭】
藤田蔵元「うちの蔵は、伝統がないだけに好きなことができるんです♪昔ながらの味を守る必要もないですし。だからこの遊穂を横道と一緒に造ることができたんですよ!」
ムッチャ陽気で軽快な社長、藤田蔵元と何とも楽しい横道杜氏のコンビを訪ねて羽咋まで行きます。相変わらず明るい。こんな気持ちの良い酒蔵はあんまりありません。ココで出きるお酒は間違いなく、陽気で明るいと想像がつきます。飲んだ人も愉快になること請合いです。
遊穂の酒造りを取り仕切るのは、関西出身の横道俊昭杜氏。“琵琶の長寿”、“菊姫”、“常きげん”、“利休梅”などの有名酒蔵を経て、御祖酒造に来られました。いつもにこやかでユーモアのセンスもある好漢という印象ですが、酒造りには妥協は一切なく、常に新しいことにチャレンジするバイタリティがあります。
藤田蔵元も横道杜氏も日本酒の味にとってこれから必要なのは“程よい酸味”だとおっしゃっています。それは2人が初めて出会ったとき、藤田蔵元が『心地よい酸味と旨みのバランスがとれた日本酒が造りたい!』と話したのを聞いて、横道杜氏が『この人となら一緒に酒を造っていけるっ!』と、確信したくらいに、お互いに酸味にはこだわりがあるようです。確かにこの遊穂というお酒を飲むと、北陸のお酒らしくないと思われるかもしれません。しかし今の時代、食生活は確実に変わってきています。日本酒を飲みたい全ての人たちが、お刺身などの魚料理中心の和食と合わせたいわけではないと思うんです。豚肉や鶏肉などの肉料理、そしてチーズをアレンジした洋食風なお料理を食べるときにも、日本酒がそこにあってもいいんじゃないでしょうか。そんなときにも楽しめるお酒が、この『遊穂』なんです。